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視聴味覚演芸制作者会議軍団「囲碁お見知りおきを」団員、中原由貴のお話。
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アイ アム ジェームス・ブラウン
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     観たい観たい観たいと半年以上楽しみに公開を待った映画など,かつてあっただろうか。楽しみにし過ぎて一ヶ月前に公開と勘違いし,そのせいでさらに苦渋の一ヶ月を体験したが,いざ公開したら全然まったく行く暇が1ミリもない時期に突入,気付けば一日一回上映しかも15:35〜っていう変な時間!これはもうすぐ終わってしまう!!!これで見逃したら死んでも死にきれん,と無理矢理観に行って来た。『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』。
     

     目指す映画館に到着したのは開演10分前,もぎりのおじさんから半券を受け取って猛烈ダッシュで上映館内に入ると,通路を挟んで高くなっている半分から後ろに人がちらほら,半分から前は誰もいない。JBと二人っきりになるチャンスである。前半分のど真ん中に陣取り,ヨーグルトドリンクを飲みつつ待つこと数分,まだ暗くならない。心臓がドキドキする。ついに始まるのである。まるでライブを観に来たときのような興奮をなんとか落ち着けようと,カバンから本を出して読み始めるが,JBのことで頭がいっぱいでまったく活字が頭に入らない。

     万が一このブログを読んでくださっている方でこれからこの映画を観られる方でネタバレとか無理!って方がおられたらナニなので本編に関する詳細な感想については割愛する。じーんと胸に迫るシーンは多々あれど,ドバッと涙があふれたのはすべて曲が始まった瞬間であった。そして映画が終わってエンディング・テーマが流れ出したところから,JB本人の写真がたくさん出てくる。ここでまた号泣。なんと素敵な笑顔をするんだろうか。

     ジェームス・ブラウンは怖い。10代の終わり頃に先輩にJBを教えてもらってからというもの,JBはずっと私と共にいてくれたし,幾度となく窮地を救ってもらった。が,以来漏れ聞こえてくるエピソードが銃乱射とかバンドの罰金制度とかとにかく恐ろしい話ばかりで,さらにYoutubeで見つけた録音風景などは観ているだけで震え上がる。にもかかわらず,JBのステージ上の笑顔と文字にできないあの何て言っているか全然わからない歌詞と歌詞の間に言っているかけ声的なひと言に,突如として感動の涙が溢れる。これは一体なんだろうかどうしたことだろうか。もっと言うと,イントロが始まっただけ,キックが一発鳴っただけで瞬速の感動が押し寄せてどばーっと涙があふれることだってある。言うまでもなく,映画鑑賞中はこの現象が起きまくって,泣きながら地面を踏みならし,声が出ちゃってたこともあったかもしれない。誰か友達と観に来ていたら気まずい関係になっていたかもしれない。1人で観に来てよかった,とエンドロールを眺めながら自らの英断を讃えた。

     そうして私は今日ひとつの結論に到達した。JBが好きで好きでたまらないが,ジェームス・ブラウンのようになりたいわけでもなく,クライド・スタブルフィールドのようにJBバンドに入って罰金を取られたいわけでもない。それじゃあ私はジェームス・ブラウンをどうしたいんだろうか,と考えていたここ数十年の結論が,今日ついに出た。

    「ショービジネスに大事なものが2つある。ショーとビジネスだ。」

     っていうウソみたいな台詞が映画の中であったと思うんだが,そのときにハッ!と気がついた。つまり,ジェームス・ブラウンがその才能と魂と経験と頭脳と勇気をフル稼働して作って魅せてくれたあの景色を,私も作りたいのである。そしておそらくこれはJBを好きな人はみんなあの映画を観て思うに違いないが,みんな自分の中にJBがいることに気付いただろう。例に漏れず,私もそうである。いや,もっと言うと,私がJBである。いや,JBの生まれ変わりである。と言いたいが生きてる期間がかぶっちゃってるので,きっと遠縁か何かに違いない。

     それがJBと出会って25年目にして,この映画のおかげで気付いた真実である。そんなわけで次のライブは7月10日(金)高田馬場diglightにて,サザンライツのみなさんと2マンだ。私がこのことに気付いて初めてのライブである。1時間近いステージになるということなので,JBがステージドリンクにしていたというゲータレードを片手に,万全の体制で臨む所存である。
    | - | 01:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - |









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